田野町は農業が盛んで、特に干し大根(漬物用大根)の生産は日本一を誇っています。
特に冬に見る事ができる漬物用大根を竹で組んだやぐらに干す「大根やぐら」は田野の名物として有名で、観光スポットとして訪れる方も多く見られます。
鰐塚おろしの冷たい風が吹くころ...。
収穫した大根を、高さ6m、長さ50mほどの竹で組んだ「やぐら」に、葉っぱがついたまま掛けていきます。やぐらの棚には、大根がびっしり。一週間~10日ほど、冷たい風と天日にさらすことで、まるまると太かった大根が、しだいに「しわしわのひょろひょろ」に...。
こうして、ほどよい甘さと歯ごたえのあるおいしい「干し大根」へと生まれ変わっていきます。毎年、畑のあちこちで見られる”大根やぐら”の光景は、田野の「冬の風物詩」になっています。