神楽

神楽

神楽とは

生活の安定を願い、豊作や豊猟(漁)を祈願し感謝するといった「祈るこころ」を形に表して集落の祭祀行事として組み立て、芸能化されたものが神楽とされています。

もともと神楽は平安中期より宮廷において大嘗祭(だいじょうさい)の宴遊として行われたのが始まりとされていますが、どのようにして各地に伝播し継承されてきたかは良くわかっていません。現在、神楽の奉納は、四季を通じて行われており、ことに11月から2月にかけて集落の神社から氏神様を民家(神楽宿)にお迎えして行われる場合が多く、番付(演目)は33番またはそれに近い数を備えています。

神楽の起源は、地域の日待ち信仰と重なり、天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸(あまのいわやど)にお隠れになられたという日向神話に基づいているとされています。

夜を徹して奉納される夜神楽では神楽の間に煮しめやかっぽ酒が振る舞われ、見物人と舞手がひとつになった、まさに集落あげての“和のお祭り”と位置づけられています。

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神楽の風景

神楽宿(かぐらやど)

神楽を奉納する民家のことを「神楽宿」と云います。集落ごとに独自の飾り付けをし、ふるまいには(にしめやカッポ酒等)を用意して接待します。

御神屋(みこや)

四方に竹を立てシメ縄で囲い二間四方を御神屋といいます。神楽はこの中で奉納されます。神棚にはお供え物や神楽面等が並べてあります。

彫り物(えりもの)

御神屋の上部四方にぐるりと取り付けられた白紙を使い、十二支、木、火、土、金、水などの文字と雲や鳥居等のすかし切り絵のことです。

奉仕者(ほしゃどん)

神楽を奉納する舞人のことです。男性のみが奉仕者として厳しい作法を守り伝承文化として受継いでいます。

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観光夜神楽

【観光夜神楽】

高千穂神社では4番だけ行われる「観光夜神楽(高千穂夜神楽)」を毎晩見ることができます。 

【高千穂夜神楽】

高千穂町内の地区で受け継がれている夜神楽は、秋の収穫作業が一段落する11月から種蒔きの準備が近づく2月にかけて行われます。いずれも夜を徹して合計33番の舞が続く国の重要文化財です。神を迎え、その魂を鎮める神事の舞から、神と民がくつろぎ、再び神を天に送る舞は全国でも有名です。

お問い合わせ:高千穂町商工観光課 TEL:0982-73-1212

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伝承神楽から、宮崎を知る。

神楽といえば高千穂や椎葉・銀鏡が有名ですが、宮崎市内にも多くの神楽が舞われています。

天の岩戸に引きこもった天照大御神を引っぱりだそうと、天宇受売命が陽気な踊りを踊ったということが神楽の起源だともいわれています。

平安時代から中世にかけては素面で舞うのが基本でしたが、近世以後は面を付けて舞うのが流行りだしました。やがて国学の発達によって、天の岩戸開きを主にしていくなどのような古事記・日本書紀からの解釈が加えられていく神楽も出てきました。

一方、古事記・日本書紀の影響を受けることなく、修験者に舞われていた作法そのままを守り伝えているところもあります。

さらに山や海への信仰、それぞれの土地の民俗性なども加わり、神楽は生活の安定を願い、農作や漁や狩猟の豊穣を祈る祭りとして年中行事となっていきました。現在は実に多様な神楽から歴史や文化を楽しむことができます。

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宮崎市内神楽一覧

青島神社神楽 【青島神社】:宮崎市青島/灘祭において、豊漁祈願を祈って鵜戸舞が舞われる。(3月中旬)
生目神楽 【生目神社】:宮崎市大字生目/厄払い・五穀豊穰を祈り、鬼神・荒神舞、剣舞、氏舞、薙刀舞などが舞われる。(3月15日頃)
江田神楽 【江田神社】:宮崎市阿波岐原町竹割/継承されている十二番の内、柴鬼人舞はこの神楽独特のものです。(3月の社日祭)
大島神社神楽 【大島神社】:神社の春祭りに奉納される。代表的な「大神神楽」は五人の神の口上、問答を舞としたもの。(3月25日直前の日曜日)
大塚八幡神社春神楽 【大塚八幡神社】:宮崎市大塚町原ノ前/(3月17日前の日曜日)
上畑神楽 【河上神社】:上畑地区の産土神である河上神社の神楽。戦後途絶えていたが、河上神社の再改築を機に平成6年に復活した。(11月15日秋の例祭)
神代神楽 【名田神社】:竹の子の季節に舞われるので「竹の子神楽」とも呼ばれ五穀豊穣、家内安全、無病息災を記念し奉納される。
倉岡神社獅子舞とハレハレ 【倉岡神社】:倉岡神社の御神幸の際、獅子とハレハレ(鬼)が先触れとして歩いたもの。(11月13日直前の日曜日)
小松里神楽 【小松神社】:宮崎市大字小松(3月21日)
高屋神社神楽 【高屋神社】:宮崎市村角町橘尊/社日祭で、五穀豊穰を祈って奉納される。厄払いもかねているため、この日に厄年にあたる男性が神楽座に出席する。(3月21日前後)
奈古神社春神楽 【奈古神社】:宮崎市南方町御供田/鬼神の舞ともいわれる神楽です。(3月21日前後)
新名爪神楽 【新名爪八幡神社】:宮崎市新名爪/(春と秋の社日祭)
野島神楽 【野島神社】:宮崎市大字内海野島/国道220号線沿いにアコウの木々に囲まれている神社がある。ここで、唐の時代のものとも伝えられる独特の風貌の神楽面で舞われる。動きも激しく開放的な舞である。(11月23日)
火祈祷神楽 【白髭神社】:宮崎市大字有田字宮下/収穫祭と42才男子の厄払い、それに鎮火祭を兼ねて四~五番が奉納される。(12月16日)
広原神楽 【広原神社】:宮崎市大字広原/三月と九月の社日祭には二十三番が舞われ、11月15日の秋の大祭にはチビッコ広場で舞われる。テンポの早い変化に富んだ神楽です。
古城神社神楽 【古城神社】:古城地区の五穀豊穣を祈願する「春神楽」。33番のうち15番伝わっている。(春分の日)
吉村八幡神楽 【吉村八幡神社】:宮崎市吉村町宮ノ脇豊作を願って氏子青壮年約20名で舞われる。(3月末の日曜日)